パパ育休 – 180日間の育児奮闘記
モータースポーツの最高峰である、F1(フォーミュラーワン)世界選手権が今シーズンの佳境を迎えています。
世界中のサーキットを転戦する全22戦のうち20戦が終わり、残りはわずか2戦*となりました。(*11月末時点)
私がF1に興味を持つきっかけとなったのは家族の影響ですが、当社でも以前は、ドライバーのライセンスを取得して、社内行事としてツインリンクもてぎなどでレーシングカートを操縦していました。
ここ数年、メルセデスF1チームとルイス・ハミルトンが圧倒的な強さを見せていたため、やや面白みにかける状況が続いていましたが、今年の年間チャンピオンを決めるタイトル争いは、ドライバーズランキング(選手個人成績)・コンストラクターズランキング(チーム成績)ともにTOP2が大接戦になっており近年にない盛り上がりを見せています。
成績を表すポイントの差は以下のとおりごく僅かです。
・ドライバーズランキング
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ): 351.5
ルイス・ハミルトン(メルセデス): 343.5 (8ポイント差)
・コンストラクターズランキング
メルセデス: 546.5
レッドブル・ホンダ: 541.5(5ポイント差)
■レッドブル・ホンダについて
今期、好成績を収めているレッドブルF1チームは、2019年から日本の自動車メーカーであるホンダと強力なタッグを組み、ホンダ製パワーユニット(※エンジンやバッテリーを含めた動力システムの総称)を使用しています。
しかしホンダは昨年、2021年シーズンを最後にF1から撤退する事を発表しました。内外でも様々な意見があるようですが、近年レッドブルと一緒になって優秀な成績を収めているのに・・と、とても残念でなりません。
ただ、F1はコスト削減の一貫として、2025年までのエンジン開発を凍結することが決まっています。そのため、ホンダ製パワーユニットはレッドブルチームがエンジン会社を設立し、そこに技術・資産・人的リソース等が引き継がれ製造・運用がされるそうです。撤退は惜しまれますが、技術や技術者が引き継がれる事は喜ばしいことだと思いました。
■直近までの状況
第18戦メキシコグランプリ(以下、GP)まではレッドブル・ホンダのフェルスタッペンが2連勝し、勢いに乗りやや優勢な状況でした。
が、第19戦ブラジルGP、第20戦カタールGPではメルセデスのルイス・ハミルトンが圧倒的な速さを見せ、こちらも負けじと2連勝し、ポイントも再び僅差になりました。 ドライバーズランキングのポイント差ではフェルスタッペンが8ポイントリードしていますが、ここ2戦でリアウイングの問題を抱えており、逆にハミルトンはブラジルGPから投入した新ICE(≒内燃エンジン)の性能なのか絶好調の状態であり、年間チャンピオンの行方はますますわかりません。
■残りは2戦
残るは、中東のサウジアラビアGPとアブダビGPです。
サウジアラビアGP(ジェッダ・コーニッシュ・サーキット)は今年建設されている新しいサーキットです。コーナー数は年間で使用されるサーキットの中でも最多の27個。ただし曲がり角度が小さいものが大部分を占めるため、平均速度が高いレースになる見込みです。
・建設されたばかり(直前まで建設中)の舗装や、砂漠の砂で、サーキットの路面が滑りやすいか?
・海沿いなので風の影響をどれくらい受けるのか?
など不確定な要素が多く、関係者の間でも「どんなレースになるかわからない」という意見が多いようです。
また最終戦となるアブダビGP(ヤス・マリーナ・サーキット)は今年コースレイアウトが大きく変更されました。
アブダビGPは過去、退屈なレースになる事が多かったのですが、レイアウト変更により1周あたりのラップタイムも10秒縮まるとも言われており、こちらもどんなレース展開・戦略になるのか予想のしにくい状況です。
どちらも目が離せない予想が困難な残り2戦、不安要素を抱えるチーム、勢いに乗るチーム・・・様々な要素がありますが、優勝すれば25ポイント、2位は18ポイント、3位は15ポイント、(以下省略)が得られます。点差はわずかですので、万が一、一方が優勝・一方がリタイアなどとなれば簡単に変動します。
僅かなミスが大きく影響しますから、チームやドライバーは極限の緊張にあることでしょう。最後まで何が起きるかわかりません。
ホンダ参戦の最終年となる今シーズン、レッドブル/フェルスタッペンとともに是非とも有終の美をかざってほしいと切に願っています。