パパ育休 – 180日間の育児奮闘記
変容・変革・一変、そういった言葉がふさわしい日常が訪れつつあるように感じます。新型コロナウィルスの感染拡大という、私たちにとって望まざる出来事に端を発したものです。
私自身も友人とのボードゲーム会や食事会といった予定がすべて無期限延期となり、中には期間限定のものもあったために喪失感で悲しい思いもしました。
変化はマイナス面だけではないようです。
政府が以前から推進していたリモートワークや満員電車軽減のための時差通勤なども今回の事件を契機として具体的に動き始めました。
弊社は不動産業という業種特性により、どうしても実際に会社や現場に行かないといけないことも多々ありますが、その中でも可能な部分はリモート化して参りました。最初は社外ではPCを扱わなかったような方が、システム課の助力を得て苦手意識を克服して挑戦していく姿には感動を覚えます。
また、リモートワークが広がり在宅時間が増えたことで居住環境を改善しようという方が増えています。私自身も自粛期間中に室内の掃除がはかどりましたし、蔵書の類がかなり増えました。自炊とは縁のなかった友人なども最近は揚げ物まで出来るようになったそうです。楽器演奏や外国語を始めたり、据え置き型ゲーム機を購入して家族団らんの時間を充実させたりする方も増えています。有意義で素晴らしいことだと思います。
「オンライン化への進化」
私の周りの風変りな変化の例としては「リアル脱出ゲーム」・「謎解きゲーム」のオンライン化が挙げられます。昨今はNHKをはじめ複数のテレビ局で番組が組まれていますので認知度は高くなってきたかと思いますが、いまだにご存じない方も少なくないゲームではないかと思います。ざっくりいうとストーリー性のあるなぞなぞ集のようなものです。
都内にお住まいの方で普段お使いの駅やその近隣施設内などに時折見慣れないクイズのような張り紙が張られていることにお気づきになった方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかも、クイズのはずなのにその張り紙だけでは問題が解けなくて首を傾げたことがあれば、それがまさに謎解きゲームの途中の問題だったのかもしれません。鉄道各社の沿線をワンデーパスで巡りながら遊んでもらうというのが典型的な「謎解きゲーム」のパターンだからです。普段なじみのない駅に降り立って探偵気分で歩き回るのはなかなか乙なものです。他にも変わり種としては、実際にホテルに宿泊して目が覚めると事件に巻き込まれるという映画の登場人物気分が体験できるものまであるんですから驚きですね。
とはいえ、自粛ムードが高まってそんな外を歩き回るような遊びは周囲の目が気になりなかなか出来ない、という中で生まれたのがオンライン版というかたち。
本当にできたばかりの様態で玉石混交のようですが、個人的感想を申せば「お互いが遠隔地にいて無線でのみ情報共有できる状態で協力して謎を解きゴールを目指す」という作品に一番うならされました。Skypeなどボイスチャットでのやり取りを無線に例えているのは粋なアイディアですね。
「リアル脱出ゲーム」で難しいシチュエーションの演出効果を醸し出せたのはボイスチャットの独自性を活かせた成功例の一つだと思います。
「 新しい生活 」
このように私たちの周りで陰に陽に多くの変化が起きています。
この状況を表すに一番ふさわしい言葉は何なのか。
私は「進化」を挙げたいと思います。
進化とは「環境に適応し変化する」ことです。ウィズコロナという新しい環境に適応するために多くの変化を試行錯誤している現状にふさわしい言葉だと考えます。
皆さんであればどういった言葉を挙げますか?