arrow-sliderarrowcompany-profile-chart-sppc-companyprofilecontact-framefoot-copy-01foot-copy-02keymain-copy-1-spmain-copy-1main-copy-10-spmain-copy-10main-copy-11-spmain-copy-11main-copy-12-spmain-copy-12main-copy-13-spmain-copy-13main-copy-14-spmain-copy-14main-copy-15-spmain-copy-15main-copy-16-spmain-copy-16アセット 4svgmain-copy-2-spmain-copy-2main-copy-3-spmain-copy-3main-copy-4-spmain-copy-4main-copy-5-spmain-copy-5main-copy-6-spmain-copy-6main-copy-7-spmain-copy-7main-copy-8-spmain-copy-8main-copy-9-spmain-copy-9main-copy-spmain-copymenu-arrowmenupagetoptitle-achivementstitle-announcement-sptitle-announcementtitle-columntitle-company-profiletitle-contacttitle-corporate-messagetitle-featured-propertiestitle-newstitle-our-servicestitle-search
CLOSE

コラム Column

台風19号「ハギビス」の功罪(台風vs住民パワー)後編

無事にホテルを確保したが、3日間しか滞在できない。不安を抱えながら、復旧へ向けて一歩ずつ進んでいく…

台風19号「ハギビス」の功罪(台風vs住民パワー)前編はこちらから

「人々の優しさに触れて」

幸い勤務先が不動産業であることから、賃貸募集中のお部屋のオーナー様の了解を得てマンションの1室を貸してもらえることになり、更にホテルからの移動には会社の同僚達が手伝ってくれた。「持つべきものは同僚である」とも思った。涙が出るほど嬉しかった。

肝心のマンションであるが、その後すぐに災害対策本部が立ち上がって復旧作業に入り、翌日には住民専用のチャットが開設され、スマホでマンションの様子が確認できるようになった。

尚、9か月経った現在も892名がチャットに参加している(2020年7月現在)。

当初復旧までに1か月はかかると言われていた為、今後に必要な物を何度も取りに行った。復旧まで計5回、26階までの長い長い階段での移動は大変だったが、真っ暗だった階段に日に日に増えていく御好意で置かれたランタンの明るく彩る景観に励まされ続けた。

<停電している様子が窺える ※写真右>

「予想を超える復旧は、たくさんのご支援とともに」

ランタンを設置して頂いた方、お風呂提供の周辺スポーツ施設、無料洗濯サービス提供のクリーニング店、無料乗車提供の電鉄会社、飲料水やトイレを提供して頂いた方々等多くの善意に本当に救われた。

多くの方のご努力により、復旧まで1か月以上かかるかもしれないと言われていたにも関わらず、生活出来るレベルまで給水、排水、エレベーターが次々と復旧し、台風発生から10日後には猫共々自宅に帰ることが出来た。電気の復旧は室内(専有部)が優先されたため廊下(共用部)の電気はまだ暗いままだったが、一人ひとりが皆のため、という思いで、各住戸の玄関ポーチにあるライトを付けたままにして廊下に明かりを灯す事を絶やさなかった。

こんなに早く復旧できたのも、率先して関わってくださった皆様のご尽力があったから。

被害は甚大ではあったが、マンションの住民同士が今回の台風を機に一体感を持てたのは何よりも貴重な財産である。皆で助け合っていくことが、快適な生活空間の創造になり、結果としてマンションの資産価値を上げることにも繋がるのだ。こんなに住民一人ひとりが自分たちの資産に関心を持っているマンションも、住民同士の一体感があるマンションも他に無いと思う。私はここにこれからも住み続けたいと思っている。

マンションにご支援・ご協力いただいたすべての人に感謝します。 また、私個人に対してもこちらで記載しきれなかった、ベッドを貸してくれた方、テレビを貸してくれた方、色々運んでくれた方、備品・消耗品を揃えてくれた方、荷物を取りに一緒に26階まで階段を上り下りしてくれた方、食事に連れて行ってくれた方、他にもたくさんの方に支えられた事に本当に感謝します。

「災害は忘れたころにやってくる」

災害は、いつどこで起きるか分からないからこそ、普段の備えや避難生活のイメージをしっかり持たなければならないと、身をもって感じた。このコラムを読んで、皆さんがもう一度災害について考えるきっかけになればと思う。

「ここの住民になれて本当に良かった」

いつも通りの穏やかな流れの多摩川をバルコニーから眺めながら、そう思った。

最新記事

Back To Index