パパ育休 – 180日間の育児奮闘記
~「食べあがれ」、3歳のおもてなし~
生まれも育ちも東京八丁堀。祖父は小さな私をよく銀座へ連れていってくれました。
場外馬券場近くのメロンソーダやナポリタン。歌舞伎座のバターサンド。
美味しいものを知り尽くした祖父が通うお店の人たちのお出迎えの言葉は「おかえりなさい」でした。
八丁堀は銀座から歩いて帰れる立地。
当時祖父は、家族6人で住む2間しかない長屋に、
色々な人を連れてきては朝まで笑い話と日本の未来を語り合っていました。
定年後(私の誕生前)は庭好きの祖母とのセカンドライフを楽しむために
千葉県柏駅からバス便利用の一戸建に住み替えましたが、
当時の仕事仲間や友人、親戚の方々も頻繁に遊びにこられていたのをよく覚えています。
私は祖父の膝に纏わりつきながら、祖母がお客様へ料理やお酒を運ぶ度に
「食べあがれ」(召し上がれと言いたかったそうです)と言ってはおもてなし気分を楽しんでいたそうです。
そんな友人が多くてお酒が好きな祖父は早くに亡くなり、今年で26年が経ちます。
祖父の心のふるさと「銀座」は、古き良き時代の面影を残しながら、新しい世代にも愛され続ける
気品溢れる街としてさらに進化しています。
~備えは健康な老後を倍豊かにする~
セカンドライフこれからだというタイミングで亡くなった祖父のことや、私自身が
新卒入社の会社で過労が原因で3か月程入退院を繰り返した経験から、
「体力には限界がある」と若いうちに実感し、住宅ローンの完済は55歳を目標に、そこから逆算して
社会人2年目で都心に1LDK中古マンションを購入しました。
その後も、買替をするたびに頭金無しで少し広い間取りへのステップアップを叶えています。
保険も全て貯蓄型の55歳満期に切り替えました。
景気サイクルには様々な波(ジュグラー、グズネッツ、コンドラチェフ等)があると言われていますが、
お陰様で私は好循環の波に乗れています。
しかし、未来への備えは「貯蓄や財産形成」の要素だけでは勿論ありません。
素敵な人間関係の形成が人生を豊かにしてくれる最高のツールであると思っていますので、
人との出会い・ご縁を何にもまして大事にしています。
~不動産は動かぬ宝…~
その場所で暮らすことに魅力を感じる人がいる限り、安定した動きを示すのが不動産。
投資をした不動産に愛着を持つことが不動産価値を高めるひとつと考えます。
室内を綺麗に使う、修繕を行うなど建物を大事にすることも同様です。
また、町内会の祭事に関わってみる、家の近くのお店を利用してみる、近所のコミュニティをつくってみる等
インターネットでは調べられない自分だけの場の開拓もソフト面での愛着につながります。
「アド街ック天国」を見るとその街に親しみを感じるように、
自分なりの「好き」を発見することで、不動産の付加価値はプラスされていくものだと思います。
私の属する町内会では盆踊りの文化があり、
喫茶店では若いマスターがチョイスするこだわりの昭和歌謡が楽しめます。
「世界基準で価値の高い街はどこですか?」
「私の住む街です」
と各々の目線で自信をもって宣伝ができることが理想です。
祖父から教わった「場所と人」に深く関わることをライフワークとし、
私の住む街の価値を地道に高めていこうと秘かに決意を新たにしているところです。